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えっ本当?お腹にハサミの忘れ物

かなり昔のことになりますが、「手術した外科医がおなかの中にハサミを置き忘れてそのまま閉じてしまった」という事故がありました。

ほとんど伝説となっている、こうした話としては、手術後病状が急変して亡くなった人のお骨を火葬場で拾っていたら、いっしょにハサミのようなものが出てきたというものもあるのです。しかし実は、ここでいう「ハサミ」は、正確には、紺子という手術器具のこととです。形状がほとんどわれわれが使うハサミと同じだが、切るためのものでなく、止血や臓器を固定したりするときなどに使うものです。

手術の間中、複雑な体内をこれで押し分けて手術しているため、まぎれてしまった、というわけです。もちろん、あってはならないミスです。

もっとも、今の手術ではこんな事故はまず起こりません。というのも、ひとつには、現代の外科手術、とくに消化器系ふくくうきようでは、手術はほとんどが腹腔鏡によるものだからです。
おなかに数か所穴を開け、そこからファイバースコープと手術用のハサミや紺子などを差し込み、モニターを見ながら手術する方法です。

胆のうの摘出などは、この方が一般的で、ほかにもさまざまな手術に応用されています。すると今度は、こんな疑問が頭をよぎります。

腹腔鏡手術では細い管を通して、その先で作業するというのなら、先端の器具をお腹の中で「あ、落としちゃった」などということもあるのじゃないか?これについても心配無用です。
器具はファイバーの長い線と一体化しており、それを腹腔鏡の内部に通した穴から差し込んで操作するので、先だけがポロリと落ちるなんてことは、不可能なのです。

腹腔鏡下でガンを切除する方法 | 胃がん
https://malignant-tumor.com/stomach/archives/71
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