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探しても盲腸がない

いわゆる「盲腸の手術」といえば、右腹部を小さく切開し、そこから虫垂を取り出して切除するだけの簡単な手術です。
しかし、ときにはやけに長時間かかったり、いくら探せど見つからないという、シャレにならないエピソードもあります。

虫垂炎手術、俗にいう盲腸は、外科医にとっては初級クラスの手術。小腸からつながっている大腸の最初の部分にあたる盲腸。この先に、なんの用も足さない虫垂がたれ下がっています。そこが炎症を起こし、腫れ上がっているのが虫垂炎です。

放っておくと破れて腹膜炎を起こすので、たいていは根元から切除します。小腸を左に寄せ、大腸の特徴である「結腸ヒモ」という部分をたぐり寄せていけば、必ず盲腸に突き当たるので、その先の虫垂を切ります。

手術としてはごく簡単なものである。ところが」この虫垂、長さ約5 〜6 mもある小腸や、約1.5mの大腸と比べると、長さおよそ10cm太さ鉛筆程度の小さなものです。

しかも虫垂はかなり移動性がある(体内で位置をかえやすい) 上に、虫垂が盲腸の裏側に隠れている場合もあります。

そのため、ベテランなら数分で見つけられるところを、新米のお医者さんだと、最後まで1 人では見つけられなかったりする。「どれだどれだ」とあせるほど、そこに見えるのは小腸ばかり。

しかし、それで小腸と虫垂を切りまちがえた、… … という例は今のところ報告されていないから安心していいでしょう。

もっとも、探しても探してもないと思ったら、すでに虫垂を切除していた、というマヌケな例は以前からあります。

虫垂炎 | Condition
https://condition-info.com/archives/395
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