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ビヨーンと伸ばして食道に

さあ、想像してみましょう。食道にガンができて摘出、ということになったらどうなるでしょうか。

食道は食べ物の通り道です。どこを通って胃や腸へ行くのだろう。考えると、食事も喉を通らないけど、心配ご無用。

食道がなくても、口から入った物はちゃんと胃へ送られます。なぜって、その胃が食道になるのだから。手術の過程を見てみよう。まず食道を摘出したあと、胃の一部を帯状に切り取り、切った部分の両側を縫い合わせます。
ちょうど洋服の袖と同じです。そうして、胃の幅を狭くして筒状にしまいます。それをビヨーンと引っ張って喉頭(気管と食道の分岐点)と直接つなげてしまいます。

人間の内臓はバッグンの弾力性です。胃の内側には無数のヒダが縦横にあり、それが伸びます。その様子は、まるでゴムか皮製のチューブをつくっているみたいです。

しかし、胃を筒状にしてしまったら、喉から腸まで一直線、全部が食物の通り道。いったいどこで止まるのか?これも大丈夫。

胃の代役は十二指腸が請け負います。手術後しばらくすると、小腸の入口にある十二指腸がふくらみ、胃と同じ役目を果たすようになるのです。

医療というのはわれわれが思う以上に大胆なことができるのです。いや、それ以上に人間の体はずい分と柔軟性に富んでいるというべきでしょうか?

スキルス胃がんを全摘後、抗がん剤治療を断念、ハナビラタケで5年間再発なし | impressions
https://hood.minibird.jp/impressions/2017/05/13/post-329/
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