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切らない、縫わない手術

えっ、おなかを切らずに手術ができるの? 」といってる人はもう古いのです。胆石などは開腹せずに腹腔鏡で手術するのが、今や主流です。

この手術、おなかに5 mm程度の穴を4〜5 か所開け、そこから腹腔鏡と紺子を差し込んで行う手術です。場合によっては、胆のうを紺子ではさんで穴から引っ張り出して、胆のうごと摘出してしまうこともあります。

切らないくらいで驚いてはいけない。切ったあとは縫いつけるのが普通かと思ったら、針と糸を使わず、なんと接着剤でくっつけることもあります。接着剤といっても、文具屋で売っているノリとは違います。ちゃんと生体組織と同じ成分でつくられたものだから、塗れば自然に皮膚になじんでしまいます。

傷口が自然にふさがるのと同じしくみです。これを手術中必要なときに混ぜ合わせてつくります。ただ、この接着剤はすぐにくっつくわけではないので、時と場合によって、瞬間接着剤を使うこともあります。

さらに驚くことには、ホチキスさえも使う。医療用のホチキスは体内の筋肉組織などを止めるもので、以前はふつうのステンレス針を使っていました。現在では、金属アレルギーなどの問題の少ないチタン製がほとんどです。針と糸の縫合もまだまだ健在ではあるが、どうも手術はますます工作みたいになってきています。

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