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1度死んでも…心肺蘇生術の実際

近くにいた人間が、いきなり胸を押さえて苦しがる。心筋梗塞か?こんなときいったいどうればいいのでしょうか?

オロオロ青ざめてぐったり。意識がない。ああ、もうダメなのか? とあきらめるのはまだ早いのです。救急車が着くのは早くてあと5分。落ち着いて、救急隊員が来るまでの間に、あなたが彼を生き返らせるのです。

ここからは救急隊員直伝の心肺蘇生法の大まかなやり方をお教えしよう。もし心臓に耳を当ててもドキドキしていなかったら、心停止、すなわち動いていないことになります。血の気もない、手足も冷たい、しかし、今なら即、死にはならないのです。

こんなときは、まず気道の開放。そして心マッサージだ。とにかく永遠の眠りに着く前に、あなたの力で心臓をたたき起こすのです。心臓、肺、腎臓などは、約15分以内の無酸素状態にも耐えられます。できるだけ早く心肺蘇生術を施せば、生き返る確率は高いのである(心肺蘇生術のうち、医師以外の人間ができる処置のことを一次救命処置というが、これで助かる可能性は、行なわなかった場合より5 倍も高いといわれます)。

ただし、脳は4〜6分間酸素が運ばれないとまずい。このタイムリミットをオーバーすると、心臓が再び動き出しても、意識が戻らなくなってしまいます。
ものの数分の勝負である。心臓破裂やポンプ失調(なんらかの理由で収縮と拡張を繰り返して全身に血液を循環させる心臓のポンプ機能が失われること による心筋梗塞の助かる確率は低いのですが、心不全や不整脈が原因の場合、4人に1 人の割合で助かるという報告もあります。

この確率に賭けてみることは価値がある。まず固い床に仰向けに寝かせて首をまっすぐにさせ、頭を後ろにそらせて気道を開放する。それからたっぶりとマウス・トゥ・マウスの人工呼吸をし、次は心マッサージです。両乳首の間の胸骨に片方の手のひら、その上にもう一方の手のひらを乗せ、必ずひじをまっすぐに伸ばしたまま、全体重をかけて約1秒間圧迫する。パッバッバッバッと15 回押します。このリズムを救急隊員が来るまでずっと続けます。

絶対に5秒以上中断してはいけません。
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